切りキズ、すりキズ、刺しキズ、打撲、やけどなどの外傷治療を行います。

切りキズ(切創)

鋭利なもので切れたいわゆる切りキズです。
神経、血管、腱などの損傷を伴いやすく、損傷の有無と程度を確認し、適切な処置が必要になります。
出血が多い場合には、止血処置が必要であり、局所を圧迫挙上しつつ、できるだけ早く受診して下さい。
切創の場合、縫合処置等により早期治癒が期待できます。
神経・血管・腱損傷が明らかな場合には、専門の医療機関へ紹介します。

すりキズ(擦過傷)

皮膚が擦り剥けた創傷です。皮膚損傷は浅く、多くの場合縫合せずに治りますが、創面に微細な土砂、ゴミなどがあり、早期に創部の十分な洗浄・ブラッシングが必要です。

刺しキズ(刺創)

先端が鋭利な器具による創で、創口が小さくても奥行きが深いため、異物が残っている場合や深部に感染がある場合は摘出や排膿処置が必要な場合があります。

打撲(挫創・挫滅創)

創部の損傷の程度により、治癒に2~3週間を要することがあります。また、創部の汚染を伴うと創感染の危険性も高くなり、早めに十分な洗浄や抗生剤の内服が必要になります。
損傷が皮膚のみならず皮下組織に拡大している挫滅創に至っては早期に形成外科での治療を受けましょう。

やけど(熱傷)

熱傷(やけど)は日常生活において最も多い外傷の一つです。受傷した部位の広さ(面積)、損傷の深さにより、軽症、中等度症、重症に分類されます。
軽症・中等度症の場合でも、不適切な処置ではケロイド、拘縮(引きつれ)などを起こすこともありますので自己処置ではなく、通院・処置が必要です。